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探訪記
2024/01/01 YouTube @mirutakeチャンネル
10/23 77-3 閑話休題 3)紀尾井清堂に見る 初期近代性からの展開
今回近代建築の色彩について取り上げていますが、その過程で「表皮性」と言う視点を掴むことができました。この考え方でどこまで行くことができるか、現代建築の中に探してみようと思い付いたのです。そこで紀尾井清堂について書いていってみると三つの表皮性がテーマになっていることが解りました。
05/29 77-2 閑話休題 2)近代建築の初期展開--追加
近代建築への出発から展開を、アールヌーボー、セセッション、デ・スティルへと、その内的な造形展開(流れ)を解読する。
04/24 77 近代建築を色彩の系譜として捕らえる
そもそもの始まりは2001年にバラカン展があり、「こんなにも抽象度の高い建築は他に無いと思う。(安藤忠雄)」と言わしめたにもかかわらず、バラカン建築が「土着の表現」と言われ続けている違和感でした。これを近代の高度な抽象の色彩建築と示せるはずだと考えた。メキシコ土着民家の色彩手法、ヨーロッパの民家の色彩手法=タウトのリヒター通り集合住宅、タウテス・ハイム、シュレーダー邸、バウハウスデッサウ校、ヴァイゼンホーフジードルング、サボワ邸、バラカン自邸、ギラルディ邸、と並べてみるとバラカンは紛うことなき近代建築の系譜となる。やはりこの過程=系譜での発見は多岐に渡るのでした。そのあとはギラルディ邸の透過光という到達点=色彩の質の転換から、ガラスBoxトイレ、ルイビトンへと続いてゆくのでした。取りあえずイントロダクションから。
02/06 68-2.追記 聴竹居から旧日向別邸へ
日向別邸地下のベランダは、元は「縁側」と命名されていたことが解り、その意味を究明しました。また聴竹居 居間の家具配置が書かれた平面図がなく、前から疑問に思っていましたが、他の作品でこのことが解明されましたので追記しました。ちょっとしたことながら、疑問を持ち続ければ素直な回答が見つかるものですね。
2022/01/08 76-2. 追記 室内空間が天井から流動する
<<インターナショナルスタイルは機能ではない>>タウトについて調べているときに、機能についての革新の論稿を見つけました。広くお知らせしたいと考えましたので、ここに追記することとしました。
2021/10/31 76. 室内空間が天井から流動する
丹下健三自邸居間のデザインを抽象化高度化するとパーク ハイアット京都客室となる、と言うところから。これらの作品は天井から室内空間が流動してゆく造りになっているということ。ライトのロビー邸は室と室の流動がメインテーマで、天井から外への流動は中途半端ながら始まっている。ロビー邸は日本の流動空間から発想された。丹下自邸の天井は西洋近代建築の天井から流動の洗礼を受けてなったということでもある。また丹下自邸の構造を探って行くと、レーモンド自邸からきているという発見。レーモンド自邸の床は内外一体で大地と一体なのだから、これは和風ではなくって西洋の近代化された内外一体ということ。なぜなら和風の本質とは大地から浮き上がった床なのだから。丹下自邸の浮き上がった床=ピロテイは和風の西洋近代化を通過した都市化でのプライバシーを守るピロティスタイルということであった。これらのことが解ってきました。
2021/09/01 75. 室内空間が濡れ縁から流動する
2012/07 58.吉村順三「軽井沢の山荘」以来ずっと、濡れ縁から庭への、空間の流動を追いかけてきました。ヘルツォーク&ド・ムーロンのデ・ヤング美術館からが現代建築に展開してゆく始まりを告げてくれたと思う。そして今回は見つけたのはホテル2題です。ホテルメトロポリタン鎌倉とパークハイアット京都です。二つとも個室だけでなく、施設全体に濡縁のようなキャットウォークを付けています。ここまでくると「手法としての濡縁」が誰にでも意識できることになったのではないかと言う感じがしてきます。二つの建物も次なる手法の展開に動いています。そこを取り上げながら、私の「和風の作法」も天井から軒天井へと視点を広げ始めることができました。
2021/05/05 74. 桂離宮松琴亭から旧日向別邸半地下インテリアへ
タウトの旧日向別邸の聴竹居への繋がりを書いて、次は何かなーと思っていたが、やはり松琴亭の市松模様の小瀑との関係を取り上げないとと思いいたりました。タウトの桂離宮論の中でも私には大変重要なところと言う思いが、ずっとありましたので。書いてみるとやはり重要な発見がありました。私の和風とは外を見る床の重畳と言うことを超えて、深い空間の構成が見つかりました。当たり前ですが、庭園と建築との関係に習熟した作家の仕掛けは深いです。それを鑑賞し記述しえたタウトもやはりすごいです。
2020/04/29 73. 1960年頃の近代建築に見る室内から外への流動意識
東京便化会館の4階会議室階のテラスを見学してきました。そこには驚きの防水立ち上がりの無い納まりがあったのです.この納まりの意図は分かりました。新建築誌を調べてゆくと同じ「発想」がある建物も見つかりました。室内から外への流動空間の意識が建築家たちにあり、これを1960年頃の日本の近代建築の中に読み込んでゆく作業を展開してみました。前川國男-東京文化会館、丹下健三-香川県庁舎、菊竹清訓-スカイハウス、丹下健三-自邸などを取り上げました。
2020/02/02 72. アアルト自邸とシュレーダー邸
ギャラリーエークワッドにて「アイノとアルヴァ展」が開催されています。そこに私たちが見慣れているアアルト自邸の黒い板壁部分が、白い板壁の写真があったのです。すぐきま気付きましてその意味を考えました。結構重要な意味が隠されているのではないか?私自身にはアアルトのデザイン方法を教えてくれることになりました。板に着色と言うことですぐにリートフェルトのレッド&ブルーチェアーが浮かび、シュレーダー邸が浮かびんだのです。そしてインターナショナルスタイル攻勢の時期にあって、それらがどのようなデザイン史の位置になるのかを教えてくれました。
19/08/11 59-2. 旧日向別邸 半地下インテリア 1936 平面図作曲家名 記事訂正
近年のタウト研究で、日向別邸半地下室名が、タウトが作曲家の名前と室名とを対応させて付けたというのは間違いであることが分かってきました。なかなか微妙な違いの内容となっていますので、丁寧に耳を傾けてください。また当該論文の紹介もしています。
18/12/09 71. ブラジル先住民の椅子に見る和風の浮遊する床への接続
東京都庭園美術館 2018.6.30-9.17 というのをやっていまして、見に行ってきました。テレビで紹介していた開催されている展覧会を見たのです。
そこではシャーマンが動物の椅子に乗って共同体の行く末を占うと言っていたと思う。空中を浮遊し部落の上空を飛んでゆく、シャーマンの見ている映像が浮かんできた。また会場設営が伊東豊雄だというのも紹介していた。相当迷ったのですが、行ってみました。いろいろ発見があって面白かったです。イメージが湧いてきました。
18/09/02 70. アイリーン・グレイからブルーノ・タウトへ
去年10月ころ、アイリーン・グレイのドラマとドキュメント映画とが上映された。これを機に私もグレイの建築作品をネットで調べることで、やっと理解が始まりました。私の「和風の室内から庭を見る作法」からすぐに理解。これは前記の観点からも傑作と解りました。それほどグレイの開口周りは率直でした。まずネットで写真を集めてグレイの別荘E1027を紹介します。それとともに近代初期の巨匠たちの住宅建築の内外開口の開放性を比較してみました。各巨匠の分かりやすい掴みの理解が得られたと思います。
18/03/25 69. ロビー邸を解読したい
草原ハウス ロビー邸=近代初期の建築空間としてヨーロッパの建築家たちに多くの影響を与えたと言われている。
その写真は見ていたが、私には近代の住宅建築に見えなかった。装飾過多、流動する空間も内外開放的空間も、そうは思えない自分の感覚。この「間」をいつか埋めたいと思っていた。ひと工夫した解読を試みました。成功したかとは思いますが、どうでしょうか。
18/02/11 68. 聴竹居から旧日向別邸へ
旧日向別邸やっと行ってきました。発見がいろいろあって、楽しいものでした。そして書いてゆくとまた発見の連続です。作業の終盤、タウトは日本にきて早い時期に藤井厚二と会っていることが分かりました。このことはメインテーマとはなりませんでしたが、まとまりました。タウトの建築は物語風に自然と関係してゆくということでした。現場での額縁開口の海が樹木で隠されてしまって良く見えないとか、上段に上がれないところを想像で埋めてゆくと見えてきました。タウトの日向邸の面白さに何とか飛び込んでください。
17/12/10 67. ブリオン家墓地の 立つ座る 空間変移
何人かの友人に6棟のスカルパ建築の写真をいただいた。これを見ているだけで、その形の密度で面白さが分かってきたもの。また形の密度は分かるが意図が中々分からないもの。特にブリオン墓地が新築でこれだけ密度高くいろいろやっているのに、その意図が分からなかった。ところがある建築家の解説を読んで、納得するものがありました。これは体験しないと中々わからないものでした。立った視界と座った視界に着目した、体験することで明かされる建築でした。おまけになんと最近見学してきたブルーノ・タウトの旧日向別邸の建築意図とも同じ種類のものだったのです。大変な驚きでした。
17/11/05 66. 和風の「室内から庭を見る」は、バルコニーから都市の自然へ
これまで軽井沢の山荘で、居間内部から外部へと視線を誘導するバルコニー=そこに立たないバルコニーの新たなイメージを提出してきました。そしてそのイメージを古典から現代作品へとたどってきました。バルコニーの前身=縁側の多様な意味をさぐってゆきます。
17/09/24 65. 大田区熊谷恒子記念館 1936年女流かな書道家の住宅
近所なので見ていて、和室の腰壁付きの窓に不思議を感じ、居間に当たる室が洋間なのに一部斜め天井など、和風と洋風がクロスした在り方におもしろさを発見し、建築家作ではないと思うが書いてみました。一応住宅史での位置づけもしてみました。
17/01/01 64. 星のや東京 現代和風の先端か?
吉村順三の軽井沢の山荘から>デヤング美術館>桂離宮月波楼と、和風濡れ縁(縁側)について解釈してきた。この視点を持って、見えてくるところが幾つか出てきました。その一つが和風の客室を展開する「星のや東京」の現在でした。今まででは気付けない違いが分かるようになってきて、言葉にもできるようになってきたのでした。
16/06/05 63. 消えるガラス建築 Apple Store 表参道店
2001年から見てきたブランド店の様式の変遷を捕らえてみました。建築のシンプルな形で見せるデザインから、建築そのものを消す見せ方が出現したのでした。そのブランド店に集う人々こそ主役だと言っているようでした。これは建築家のシンプルな形という意図を超えたところで出現したと思われるのでした。
吉村順三「軽井沢の山荘」奥行きの浅いバルコニーを、室内から自然を見る=和風視線の先端と位置づけてきた。それならばこの視点から、世界の近代建築=住宅を内外一体の構図から新たに位置づけるができるのではないか?ミース、アアルト、ライトを、吉村、コルビュジェの世界の中に位置づけて評価してみよう。面白いところが、思いもしなかったところが見えてきた。
シンプルに取りだしてみました。軽井沢の山荘の見所=居間からの浮遊感のある樹木を見る設定が、桂離宮月波楼にも同じようにあることを解明してみました。どちらも2階の高さから外部への視界を設定するとき、掃き出し窓の開放感を利用し、室内の床が外部へと連続して行く仕掛けを=奥行きの浅いバルコニーと、同じく奥行きの浅い濡れ縁に託していました。この仕掛けの感覚を、誰にでも解る現在の生活感覚にあるバルコニーとの比較の中で明かしてみようとしています。300年の歳月を超えた表現の妙味を鑑賞してください。
タウトの旧日向邸以降、関連で桂離宮論を漁ってきた。おまけに西洋庭園と日本庭園の違い、桂離宮の大型写真集とか、図面集とか。そんな中で気づいてきたことがあった。それは古書院前の月見台と月波楼の濡れ縁がそれぞれ月見の場として全く違ったものだと言うこと。そして月波楼がやけに御輿寄アプローチに出っ張っているじゃないか!ということに気づいてきたのでした。それぞれの作りに着目するということから、わかってきたことがあるのでした。普通の生活感覚から解き明かす方法によったので、誰にでも伝わる面白さだと思います。それをお話しして行きましょう。
以前からチャンスがあったら見たいと思っていた熱海の「旧日向邸」に、20代の同僚Uが行ってきまして、熱く語ってくれた。、Uの見せ場の解説が突き出していたので、再解釈に突き動かされたしだい。今回も体験外記だが、体験も必要だが、それ以上に想像力を発揮して何がそこにあるのか読み取ること、解読すること、自分なりの納得に持って行くこと、イメージを描けるところまで自分のものにすることではないか、と思った次第です。もう誰も見向きもしないかも知れないブルーノ・タウト。かつてアルプス建築を知ったとき、訳わから無いながらも、ものに幻想をイメージできるのが建築なのだとは受け取った。今回も半地下インテリアに幻想を見た。
軽井沢の山荘の見所は何か、ここにしっかりフォーカスすることを目指して書いてみました。室内から外部の林を写した写真から、説き起こして行きました。写っているものを丁寧に見つめて行くと、気が付くことがあり、そこからこの山荘の見えなかったものを解き明かして行きます。
見ておかなければならない建築と思いつつ、でもやっと行ってきました。うまく掴めない建築と思ってきましたが、やっと自分なりのイメージをまとめることができました。その解りづらさは何処からきているのか、それを説き明かしたかった。書き終わってやっと自分でも納得の回答と思えるものになった。今思うと写真も結構良く撮れましたねー。
以前にも取り上げましたが、最新のしっかりした建築写真を得て、大いにイメージを膨らませました。超有名コルヴィジェのサヴォワ邸を、シンプルに見所を取り出すという風に書いてみました。もちろん新たな発見が盛りだくさんです。
去年10月にペイネ美術館が内部建築空間の展示を行った。そこに建設時の写真が展示されており、当初の建物と擁壁とのあり方を見ることができた。吉村が愛したと言われる心地よい擁壁の段差とはどのようなものなのか?取りだしてみたいと思ったのでした。
友人からスペイン旅行した時の写真の第2段です。板壁の構成というところが見所だとは思っていたのですが、それ以上に日本の建築家たちに接続することができました。こんなに大きな広がりの中にあったのです。近代建築の巨匠第2弾ミース・ファン・デル・ローエ。
友人からスペイン旅行した時の写真を貰うことがでました。その中でサクラダ・ファミリアの写真が圧倒的にすばらしく、そうかガウディはここまで抽象空間を追求していたのか!と感嘆されられたのでした。それでは体験外記第3弾を始めるしかないでしょう。
子ども達がまだ小さい頃一度行っています。今回は新たなテーマを持って見に行きましたので、感嘆がありました。古形を見つけること、単純なもの、細い部材、閉鎖的、等を見ようとしてきました。多く集めてあるので、これらの観点での比較もでき、それが思わぬ展開を生み出したのでした。資料も一番充実していると思います。何より初期民家園ですから、耐震改修が及んでいない時代が良かったのでした。
東京駅ギャラリーで行われた前川國男建築展(2005)以来、阿佐ヶ谷テラスハウス(1958)が残っていると言うことがずっと気になっていて、行こう行こうと思っていて、やっと行くことができました。初期の小品という感じで、建築展のパンフの写真から受ける懐かしい時代の形と言うことを、写真に残しておきたいと思い立って、行ってきました。大きな収穫がありました。意外にも予期せぬところで、ゆったりした愛らしい外部空間,、この世の物とは思えぬと言ってしまいたいほどの体験をさせてくれました。
建築雑誌で知り、早速行ってきました。旧館の前は何回か通っていたのに見る機会を逸してました。表参道からの和風の竹垣通路に導かれてアプローチします。ここはイメージの集中。内部は開口を大きくした拡散、和風もここでは抽象化のホールと、集中(暗がり)の展示室と言うことでしょうか。解りやすく造っていると感じた、今回も隈研吾。
建築雑誌ニュース記事で知り、早速行ってきました。内容は知らないまま行ってしまったのですが、それは新しい壁面植栽の提案でした。技術だけで突っ走る壁面緑化が横行している現在ですが、これはそれとは違いオーソドックスな手法の内部で、建築的に答えられていると思いました。今勢いのある先端の一方を突き進む作家、隈研吾。
レーモンドの木造はペイネ美術館を体験していた。その他写真では見ていたが、感じないなーと言うものでした。そんな中、群馬音楽センターの作家として、もう一度木造を見てみようと思い直していた。何とか見てきました。驚きました。体験するというのはこんなにも写真とは違う物なのだと言うこと思い知らされた。木造モダニズムの傑作。平屋で全体の低さ、薄い屋根、床の低さ、架構の細さと内部の皮膜をふくらまないように一体となって押さえている感じ、まさに近代の空間が目指しているものでした。
掲載がだいぶ遅れてしまったが、TVワイドショーで紹介されていて、早速見に行きました。寒かったがそれを上回る収穫があったと思います。平屋のそれは白く塗られたばかりで、美しくありました。
群馬県高崎市にある、高崎駅から10分くらい、群馬音楽センターに行ってきました。いつか行こうと思っており、それほどの物との思いもなく、回りの友人からも積極的な進めもないまま、ネットでも評価も聞いたことがありませんでした。でも、何かありそうなそんな気がして行ったのでした。やっと行ってきました。そして本当に良かった。戦後初期という感じとしても傑作にはいるし、アントニン・レーモンド 1888-1976(88)の建築としても最高傑作にあたるもので、現在の時点からも楽しく鑑賞でき、評価できるものです。
うっかりしてまとめるのを忘れてしまっていた。写真をセレクトして並べてみる。じっくり見ているといろいろ気付いて、文章にしてゆく。すると新たな気付きがある。内藤廣の新たなる境地の架構、「海の家」とは違った女性的な雰囲気を持つものだと言われていた。それは繊細で美しい架構だった。
08/08/17 45. 福生市庁舎 2008
福生市庁舎が発表されて、これは誰の作品だろうか、新しい人が出てきたのかと思われたが、意外にも山本理顕だった。今までとはだいぶ違う作風だ。外観はレンガタイルで、高層棟の足下が特異な形になっている。村野藤吾に幾つかあるやりかたのように見えた。内部も不思議な洞窟をさえ思わせる。結構面白そうだ。早速行ってみた。
これも全国タイル工業組合の原稿で、ガラス建築と思われているのに、実はタイル建築という以外を、建築家の意図に迫ろうと取り上げた。外壁はガラスやアルミパネルや打ち放しコンクリートなのに、内部の壁にタイルが貼られていると言う以外。上手く取り出せただろうか?この建物を取り上げるのは2回目。言わずと知れた谷口吉生。
全国タイル工業組合の原稿で書いたものです。タイル建築の傑作として私が思い浮かんだのがこれでした。前川國男の建築には、小さくて味わい深いものがいくつかあるのですね。文章にまとめる中で、あらためて感じています。
2001年にできた頃には派手な建築だと思い違いをして、そのままになっていました。それは夜景から見たのが失敗でした。当時のファサードのショーウゥインドーは真っ赤で派手なものだったのです。現在はどうでしょう。(2006年12月)このときショウウィンドーが白になっていることもあって、その大人しい佇まいに却ってびっくりしたものでした。妹島の表参道ディオールや、乾の銀座ディオールの夜景の白を見ていると、エルメスは大人しいと感じてしまうのでした。
久しぶりに落ち着ける空間を味わってきました。静かな公園内という立地、空間の大きさがちょうど良かったのではないでしょうか。前川國男の建築には、小さくて味わい深いものがいくつかあるのですね。
秋葉原の安売り店に行くところで発見しました。日曜日と言うこともあって、その駐車場の無梁板列柱空間はひっそりと静寂の中にありました。夢中で撮影してきましたが、これは建築空間として鑑賞に堪えるものと思い、ここで紹介することにしました。設計は国鉄時代のJRと思います。じっくりご鑑賞ください。
I had visited the Chino Cultural Complex during the consecutive holidays in May. Although I had a great expectation for the architect, Furuya Nobuaki, the designer of anpanman museum, it was difficult at first to comprehend his intention from the photos in the architecture magazine before I went to see it. However, I was very impressed after the visit. Many ideas had been put into the work. It was rich in variation in making the sense of enclosement, the typical sense in architecture.
5月の連休に茅野市民館見てきました。実物を見る前は、アンパンマンミュージアムの作家である古谷誠章としては大いに期待して良いはずなのに、建築雑誌では何をやろうとしているのか良く解らなかったのです。けれど実物は大変感激しました。多くのアイデアがまとめられています。そして建築固有の空間感覚である、囲まれる感覚の多様性の発見がありました。
テレビでオープンを知り、早速行ってしまいました。すごい混雑で、20分くらい並んでやっと内部吹き抜けに入れました。作家としての表出がないと思いました。同潤館には打放しコンクリートが使われてはいましたが。それでも再現同潤会と新店舗ガラスカーテンウォールとの連続性に、建築の新しい在り方を模索しているようには思えました。そこを取り上げました。誰もが知っている建築家 安藤忠雄。
It was right after watching the broadcast that I visited the commercial complex . As it was so crowded, I finally got inside, the large stairwell, after in line for about twenty minutes. At first the architectural innovation seemed invisible. The Dojunkan building was walled by reinforced concrete, though. However, the continuity seen between the reproduced Dojunkai Apartment and the glass curtain wall of the new commercial complex seemed to reveal the architect's grope for the new architectural scene. I tried to point this out in this version. Everyone knows the architect, Ando Tadao.
After I got the information about the opening in the architecture magazine, I went there right away. Airlily it stood standing out from the surrounding buildings with special shaped openings glazed. Unlike the high tensioned steel structure we see in Ito Toyo, these openings were shaped in arbitrary abstract forms such as the patch pattern of a cow or a cheese with holes. I saw continuity of the idea with Tod's Omotesando.
雑誌でオープンを知り、早速行ってきました。それは特異な開口をちりばめて、周りの建物とは全く異質に、けれど軽やかに建っていました。伊東豊雄の構造鉄板が張りつめている感じにかける思いとは違って、牛の模様か、はたまたチーズの穴あきの抽象形態か、という意味付けされた抽象性という、TOD'S表参道との連続性を感じました。
Following the memorial exhibition, 'Architect Seike Kiyoshi 50 years since 'My House', which was held through September,2005, a bus tour was planned to visit Seike's works and I was given a chance to visit 'My House' for the first time. As I had admired this architecture for a long time, I was deeply impressed to be able to see the one-room home for a husband and wife, that had been constructed not far from the end of the World War II. I have tried my best to describe my experience and ponder over the significance of this architecture. I can say that I was able to add a new perspective that is interpreting from the point of expounding on the family. The writing took up a large portion and the photographs are few.
清家清展(200509)のシンポジウムに参加すると、バス見学ツアーに参加できる特典になっていて、「私の家」を見学できました。この戦後すぐの夫婦のためのワンルーム住宅にあこがれを持っていましたので、感激して帰ってきました。その体験記と共に、この作品の持っている意味を、最大限にとらえ直してみることを試みました。家族論から住宅を捕らえ直す試みの一環としても、新しい視点が追加できたと思います。文章ばかりのものになりましたが。
As I looked at the pictures of the lodge that have been presented at the More Photo Data Corner, I kept thinking over the meaning of lifting up the house. I came to realize in the end, that it signified experiencing the nature in the air. I would like to make a challenge to interpret the famous Mountain on the Lodge designed by Junzo Yoshimura.
けんちく激写資料室に提供された写真を鑑賞するたびに、この2階に住居を持ち上げることの意味はなんなのだと、襲われるのでした。そこで解ってきたことは空中の自然体験と言うことでした。あの有名な「軽井沢の山荘」に挑戦します。設計は吉村順三。
けんちく激写資料室で埼玉県立大学のhpに接続すると、オープンキャンパスの案内がちょうど掲載されていました。これなら内部も見せてもらえると、早速出かけました。全体はメカニカルシステム感いっぱい。随所に採られた吹き抜け空間。新しい開放感と思いました。そんななか体育館が軽快でソフトな感覚を持ちました。新しい光が在ったと言っていいと思います。設計は得意な鉄骨装飾様式から単純な工業形態へと変身した山本理顕。
This time we will look through pictures of Villa Savoye in France, which may be called "a photographic visit". A friend of mine who is a graphic designer has visited Villa Savoye and taken many photographs using the super wide lens. Observing these pictures, I was able to make many discoveries on this architecture. The architect is Le Corbusier, the great master of modern architecture.
今回はフランスはサヴォア邸を写真による探訪です。デザイン方面の仕事をやっている若い友人が行ってきまして、建築以外の人としては多くの枚数と、超広角レンズを使っての撮影でした。なかなか良いのと、見ているといろいろ気づいてくることや、内部空間についてのイメージが湧いてきて、書いてみたくなりました。設計は勿論言わずと知れた近代建築の巨匠ル・コルビュジェ。
例によって建築専門雑誌でなかなか渋い小さな聖堂があることを知り、行ってきました。それは良かったのですが、大聖堂の方が装飾そのもので、考え込んでしまいました。設計は坂倉建築研究所。
子育て中に子どもと行っていて、最近ふと、そういえば結構良かったんだよなーと思いだしたのです。そこで行ってきました。この何か懐かし感じはいったい何なのだろうか。設計はネットで調べてみると、こういった展示を手がけているトータルメディア開発研究所と言うところでした。
建築専門雑誌でエレベーターがすごいらしいと言う情報を得て、実物を見学してきました。それは今までにない開放的で、アップルらしいシンプルそのもののエレベーターデザインでした。設計はアップルストア SOHO (ニューヨーク店) のデザインで、数々の建築賞を受賞したボーリン・シウィンスキー・ジャクソン。(東京インディケーター)
The location of the site was not good at all. However, as I came closer to the building, an expressive piece of work stood there. It was a pleasure just like when I visited " The Matsumoto Performing Arts Center". It took some time for me to word this impression. It may be, " the new phase was realized in the abstraction of arbitrary form ." It was designed by Toyo Ito.
あまりにも悪いロケーション、それでも近付いて見ると感じさせてくれました。やっぱり「まつもと市民芸術館」から通じる楽しい感じがありました。それが何であるのか、言葉になるのには少し時間がいりました。今度は「恣意の形の高度な抽象化」と言うことでした。設計は伊東豊雄。
I went to visit the site after I was informed of its opening by a television news. The first impression was its simpleness and the low cost appearance. However, a certain sense of presence was there filled with expressions. It was designed by Kumiko Inui.
テレビのニュースで知り出かけてきました。こんなローコストで、単純ですが存在感と多様な表情を生み出していました。設計は乾久美子。(作者の名前が間違っていました。12.1訂正)
I visited the site on May 4. I enjoyed it very much, but it took long time to think over what I had experienced. Toyo Ito's new step is found in the decorative method, which is presented here in an exquisite touch. I received his message of producing the brilliance in a controlled touch of abstract expression of modern architecture.
5月4日に行きました。楽しく見てきたのですが、なかなか決着を付けられなくて、考えががまとまるのに時間がかかりました。伊東豊雄の新しい方向は、繊細に探られた装飾性の位置だと思います。近代建築の抑制のきいた抽象表現の内部で、豪華さはこう演出する!という主張と思われました。
旧千代田生命が目黒総合庁舎となり、誰でも内部空間が鑑賞できるようになりました。そのエントランスホールは矩形の単純なもので、装飾と抽象形態が混合し、今日に繋がるものが見いだせたように感じていますがどうでしょうか。設計は正統派モダニズムからは距離を置いた巨匠(建築MAP東京)村野藤吾。
それは見渡す限り何もない福島潟にポツンとありました。遊水館はプール場の内部に通路を貫通したユニークな設定、潟博物館は螺旋状の傾斜通路兼展示場という設定が特徴です。そして広々としたロケーションでの裸でたつ展望台が圧巻でした。設計は青木淳。
It just stood there white and simple. It was a wonder to see how it shined in the sunlight. As I approached nearer the expression changed gradually. The night view was white and beautiful as well. And it showed such variations. It was designed by Kazuyo Sejima+Ryuei Nishizawa.
それは何気なく、白くて単純に立っていました。でも不思議な光方を見せていました。近付いてゆくたびに違った表情を見せてくれました。夜景もまた白く美しい。そして深く変化に富んでいました。設計は妹島和世+西沢立衛。
It was attracting attention among the neighboring buildings. Its special appearance, how it was built taking considerable space for the plaza and how it was surrounded by a strange wall are to be observed. It was designed by Swiss architects, Herzok & de Meuron.
それは廻りに違和感を発散していました。その表情、敷地に余裕の空きをとって建ち、なにやら不思議な塀に囲まれていました。特異に見えたその菱形の繰り返し窓のガラスカーテンウォールの建物も、竣工してから行ってみると場所柄か、違和感は薄れなじんでさえいるように感じました。設計はスイスからヘルツォーク&ド・ムーロン。
Right in the middle of Hakone forest, when one descends into the building there is a four floored abstractive glass wall set. And reflecting the changes of mountain weather, sunlight from the skylight was casting dramatic changes in the midst of calmness. Provided with various artists and famous works, the exhibition was impressive and enjoyable.(It is kind to arrange places to sit and appreciate since the walking tires me out.)It was designed by Koichi Yasuda and the architectural firm Nikken Sekkei
箱根の森の中、建物に下りてゆくと、そこは4層分の圧倒的な抽象のガラス壁をしつらえて見せてくれていました。そして山の天気の移ろいやすさを反映して、トップライトからの日差しが静かな中に劇的な変化を映し出していました。展示品も有名どころをいろんな作家が見れるので飽きない。(足が疲れるので座って鑑賞できるのはいい。)設計は安田幸一+日建設計
Admiration for the idea that it can be done this way. It is the way to show fire-resistant coating of frame structure as it is. Doesn,t it match the commercial image of MUJI , known for an unfinished touch, thus presenting the "rawness" ?
こんなところまで出来るのかという、アイデアに脱帽。それは構造鉄骨の耐火被覆をそのまま見せるという仕様なのですが、無印の仕上げをしない「生」の感じと合っているんじゃないでしょうか。
It is a pleasure finally to introduce Toyota Municipal Museum of Art which had been “ planned to visit” in this site for a long time. The report is just as it was written on the first visit seven years ago. A new step was taken. The beginning of playing with form (plane composition) and playing with landscape (plane composition) can be seen. It was designed by Yoshio Taniguchi.
このhpで探訪予告のままになっていた豊田市美術館がやっとアップしました。文章は当時のものそのままです。形の(面構成)あそび、ランドスケープの(面構成)あそびの始まりです。設計は谷口吉生。
A new structural proposal was presented at the international competition. It was constructed after many twists and turns. It came out different from the original idea but most impressive as a consequence. The architects work mainly in UK. Farshid Moussavi is from Spain and Alejandro Zaera-Polo is from UK.
国際コンペで大変斬新な構造案が当選しました。紆余曲折を経てやっと完成。ここでも当初のものとは変わりましたが、その狙いはここに有ったのかと大いに感激させてくれました。英国で活躍の建築家二人、スペイン生まれのムサビとイギリス生まれのポロ。
It stood along the street lined with large buildings in Akasaka. A togetherness with the street which was first observed in the opened cafe was now observed even in the hall on the ground floor of an office building. It was designed by Nikken Sekkei Co.
赤坂の建て込んだビル街にそれはありました。オープンカフェから始まった街路との一体感の追及が、事務所ビルの1階ホールまできた感があります。設計は日建設計。
Designed by Tadao Ando and Nikken Sekkei Co. it is a renewal and an extension of the building in Renaissance style built in the Meiji era. I had appreciated the work as a presentation of concept as a form and how it was responding to the users in general. As I was going through the rooms as usual, I arrived at an open-stack room “children,s room” on the ground floor. It was an impressive piece of work provided with an atmosphere of relief.
安藤忠雄と日建設計による明治期ルネッサンス様式の建物の増改築です。形態としてのコンセプトの提出と、そのことが一般の利用者とどう関係するのかと言う表現の問題を読み取りました。いつものように何となく見ていたのですが、いくつかの部屋を見て1階の開架書庫「子どものへや」での開放感にであえて感激させられました。
We have faced with an age of information technology which can also becalled, a golden age of virtual space. This HP “Observing the Architecture” originally started from the point of view that the theme ofarchitecture seems to have transitted to experiencing the project for real. However, writing in this way I have faced with a problem of presenting theprojects to which I have not visited and experienced for real. And so I havedecided to include the note on visiting the exhibition series to satisfy therequirement.
情報化時代=バーチャル空間全盛の時代を向かえて、建築自体は実際に体験することで感じるものに主題が移って行くのではないか!と言うところから、この「けんちく探訪」を始めました。ですが体験でないものは掲載しずらいことに不都合を感じ始めたのです。 そこでわざわざ体験外記をうたって、その狭間を詰めて行くことを始めます。
Continuing from the previous page, this is presenting discoveries in the decorative architecture such as that of Disneyland. What is to come at the very opposite side of these decorative architecture? There are appearing pieces of art standing in between these two aspects, It was designed by Makoto Watanabe.
前回から始まった東京デズニーランドなどの張りぼて建築についての問いかけです。張りぼての対極はどんな建築か。そしてその間に気概を込めて多くの作家の作品があることが見えてきた。設計は渡辺誠。
It was first introduced by Tonko in the billboard. Though being a local myself, it was after her notice that I had visited the park which was renewed as a monument park. It was designed by a small design office. In spite of the repeated failures of the theme park projects whose design was lead by the autonomy, I thought that this project turned out a success. This was why I had taken this project up. It came out different from that of theme park such as Disneyland where the construction is ornamental and decorative "haribote".
とんこ さんより掲示板に紹介されてました。地元なのに遺跡庭園になってから行っていませんでした。早速行ってきました、設計は普通の建築士事務所のようですが、失敗の多いお役所先導のテーマパーク的な建築作りが、成功していると思い、取り上げることにしました。デズニーランドなどのテーマパークの張りぼて建築とは違うものになっていると思いました。
8/22 13. 京都駅ビル
Since I was deeply concerned with this project, I had observed it in details. It was gigantic but with taste, a plaza prepared with various spots, having both the space with noise and stillness
気になっていたのでじっくり見てきました。巨大ですが、それなりの密度を持って、大味にならずに、喧騒と、静寂とを持った多様な広場が用意されていました。正に都市大「建築公園」でした。設計は原広司。
I had visited Kyoto this time to see some of the works by Tadao Ando. What was most impressive was the TIME,S I. There was a new discovery deciphered about his work this time. I was very much moved experiencing the site for real. Although he is generally well known as well as for the students of architecture , this is the first time to take his work up.
京都にて安藤忠雄の作品を幾つか見てきました time'sTはなかなかのものと思いました。一般的な評価とはちょっと違った私なりの掴みを書けたと思っています。こんなに感激させてくれるとは思っても見ませんでした。建築学生にも一般的にも知れ渡った人ですが、今回初めての登場です。
It is a furniture shop designed by Kazuyo Sejima. It ,s pleasant to see some of her new ideas shown. It is the second time to take up in this HP following "Koga General Park Cafeteria"
妹島和世の設計になる家具ショップです。新しいアイデアがいくつか盛り込まれて、楽しいものです。このHPでは「2.古河総合公園飲食施設 」につづいて2回目。
A long waited piece of work has come out. Reading about the details and comments presented in the architectural magazines, I could hardly wait to see for real and was there the next day. As a result of my visit, I came home much impressed but that it was just as the photographs in the magazine. But ,however, wait and see, it was far more complicating and most interesting to decipher. It was designed by Toyo Ito. One of his projects,Otaku Kyuyomura Tobu, has been taken up already in this homepage.
待ちに待った建築が出来上がりました。建築雑誌に発表されて、みなの感想を読んでいたらもうすぐゆきたくなってしまって、翌日に行ってしまった。雑誌の写真を見てしまったせいで、ふんふん写真のとおりだと言う感じで見てきてしまった。日がたつにつれそんなもんじゃないと思えてきた。設計は伊東豊雄。このHPでは「1.大田区休養村とうぶ」につづいて2回目。
The night view of the Ginza neighborhood were seen at the end of the year 2000. Millenario, the illumination installed at Marunouchi main street and at the Tokyo International Forum. And those views of Louis Vuitton Ginza and Opaque Ginza.
年末の銀座界隈で、夜景をウオッチして見ました。仲通りの仮設照明東京ミレナリオ、東京国際フォーラム、松屋ルイビトン、オパーク銀座。
Producing the design of the balcony, it has succeeded in presenting the virtual image of drifting within the method of architecture. This can be experienced whenever you stand in the hall facing the balcony. How is this experience felt through pictures and writings? It was designed by Nikken Sekkei Co. Such initiative piece of work which may be fully appreciated only through the real experience had come out from the major company rather than from the artist office.
建築の手法なのですが、あまりにも一般的なバルコニーと言うものを手がかりに、浮遊するイメージを提出してくれました。そこに立てばすぐに感じてもらえる、大変に解りやすいものですが、写真や文章では解りづらいか。設計は日建設計。このような体験次限の表現と言えるものが、作家ではなく、大手組織事務所から出現している。
東京都現代美術館で8月20まで「三宅一生展」開催中です。これは三宅一生なるファッションデザイナーが、自己の服飾領域を拡張して、アートの領域に迫ろうとしたものと言うことのようです。けれどもそれ以上に、ファッションから室内空間へ。そして空間(環境)の対象化に肉薄しているのではないか。これは是非とも取り上げたいと思いました。
第1回東京ガーデニングショーと言うのが、御苑前から行くと絵画館まえの総合グランド(野球場)を会場としていました。開園2日目の4月9日と5月7日最終日にゆきました。私の先入観を大きく越えた作品に出会えました。ぜひ皆さんに報告したいと思ったしだいです。
It was opened in 1995. Approaching straightforward from Kasairinkai Park Station it emerges as if it was a gate guiding you into the sea. It is a place to keep yourself cool from summer heat with a nice cafeteria at your service. Located in the center of Kasairinkai Park, it is a glass box from where you can look over the whole area including the whole park and the sea. Not towering as observatories in general it is built low indeed. A new urban social place has appeared, where people,s eye meet the other eye directly and free. I hope you enjoy yourself. It was once again designed by Yoshio Taniguchi.
1995年にオープンしました。葛西臨海公園駅からまっすぐアプローチして、海に向かってゲートのようでもあります。夏の熱さを涼むところ、また飲食施設があります。葛西臨海公園の真ん中にあって、ぐるりと見渡せるガラスの箱になっています。そして高さの低いことも相まって、この展望広場は、人と人との見る見詰められる、新しい都市の社交の場になっていました。お楽しみ下さい。設計は前回に続いて谷口吉生です。
It had opened on July 20 in the Ueno Park, Tokyo.It was designed by Yoshio Taniguchi, who was also chosen an architect for redoing MoMA in New York. Although he is known as a most professional architect not easily understood, it is not necessarily so. I have written here about how he is communicating with the general audience. Let,s appreciate this tasteful piece of work
都内上野の森に7月20日にオープンしました。ニューヨークMOMAの設計者にも選ばれた谷口吉生の設計です。専門家好みの作家と思われていますが、そんなことはありません。いかに普通の鑑賞者にも通じる作家であるか、そこを書いています。そして其の渋さを味わって下さい。
今回取り上げるのは、みなさんよくご存じの有楽町駅から歩いて1分、新しい都民の憩の場、東京国際フォーラムです。ここではいろんな会議やコンサートが開かれていますが、それよりもここは都市的スケールの巨大室内公園として捕らえるほうが実情にぴったり来ると思うのです。設計者もそのように力を注いだと思う。国際設計競技で選ばれた、ウルグアイ出身のアメリカの建築家ラファエル・ヴィニオリにより設計された。
This time I would like to take up Tokyo International Forum, a new oasis for the citizens of Tokyo which takes a minute walk from the well knownYurakucho Station. While there are various kinds of conferences and concerts held here, it seems more suitable to express about this site in the present situationas as an enormous interior park in an urban scale. I assume that the architect wanted to do so. It was planned and designed by Rafael Vinoly, an American architect from Uruguay, who won the international competition.
久しぶりに形のものすごく単純で美しい建築を見てしまって、ここでは体験で解る建築が主題ですが、どうしても紹介したくなってしまったのです。設計者は女流の妹島和世です。
Although I have stated previously that the major premise for this home page is "recognizing the art of architecture through experiencing for real", I have to confess at this point that I,d like this time to introduce this piece of architecture just because I have confronted and observed an exquisite and simply framed work of art which I have not seen for some time. The woman architect is Kazuyo Sejima. This was my first experience to encounter her work for real.
この建物は8月14日にオープンしまして行ってきました。、大田区が区民のためと、中学生の林間学校のために建てました。温泉が出て、浴場が2ヶ所もあります。運動施設があります。ハイキングもできます。食事もなかなかだと思う。二人で18000円程度です。建築はブーメラン型の平面で、自然のスケールのように「おおらか」にありたいと、建っているとおもう。設計は現代建築の先端を走る伊東豊雄。
The complex had opened on August 14th and I had visited there. Ota-ku had built it for the citizens and for the extra-curricular activities of junior high school students of Ota-ku. There is a hot spring with two bathhouses. Have athletic facilities and can go on hiking. Nice dinner is prepared and costs 18000 yen per day for a couple. It is boomelung shaped and built as if to say "want to be broad minded" following the natural scale of nature. It was designed by Toyo Ito, an outstanding modern architect of Japan.
建築を視つめて四半世紀。
最近やっと、現代建築は単に形だけを新しくしているだけでなく、
身体全体と感応していることをつかめてきた。
このことは誰にでも味わってもらえるのではないか?
ならばこのことを広く伝えたいと思い立った次第。
不特定の人に建築を伝える文章を書くことで、
つかんでいる内容をちゃんと取り出せるのではないか?
できればそのために深さがでるといいな、と思う。
ものすごく難しいとは思うのですが、
感動させてくれた現代建築に、時代と格闘へのお返し。
mirutake記
It has been a quarter of a century since I have started observing the
architecture.
I am quite convinced now that modern architecture has been not only
innovating forms but has been responding to our own body.
Why, everyone is given a chance to appreciate it !
I want to impart the discovery to all other people.
Writing about introducing architecture for a large number of people,
I might make it more clear about what I have grasped.
What is more, I even hope to deepen it by doing so.
It is a hard task but a thankful gift in return for the inspiring modern
architecture and its fight with the age
by mirutake
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