Via Antonio Canova, 74, 31054 Possagno TV, イタリア
カノーヴァ彫塑館 1956-1957 (51)
Museo Gipsoteca Antonio Canova


                設計:カルロ・スカルパ 1906-1978 (72)
                   Carlo Scarpa




【ミラノ五輪開会式】イタリアの彫刻家カノーバの“生きる彫刻”で幕開け

上記の解説で、渦巻き同心円の道状の舞台に、翼をもった男性の彫刻像の人々が、直方体のフレーム群の中で演舞していましたね。彫刻家カノーバが紹介されていましたが、その直方体のフレームはスカルパの改修設計で、そのテーマアイテムなのだということはスルーされていました。
開会式を見ていて「あーこれは・・・・」ときづいたのでした。正確には直方体フレームの上部平面四角フレームはなく、天板は枠無しのガラスのみとなっています。これを建物の窓に使い、小品の展示ボックスとして使っているのでした。下部写真を参照ください。

まず外観に見ると天端ガラスのみで、水平フレームが無いのが良く解ります。
どうしてこう言うデザインとなったかと言うのが、内部の小品の展示のガラスケースを見ると良く解ります。






小品展示ケースでは天端がガラスのみになって、上から眺めた時にフレームが邪魔にならないように考えたことが良く解ります。
この頃はガラスだけの接着でガラスケースができなかったのでは?と思われます。(この最も進化したガラスケースが、谷口吉生の法隆寺宝物館の第2室飛鳥時代の貴族が個別に持っていたという仏像群の展示室に使われていた、床から置かれたガラスだけのケースですね。これは群としての迫力とあまりに美しくて感激しました。ピン集光された照明の当て方も秀逸でしたね。)


    法隆寺宝物館第2室(パンフよりコピー)

下に示したハイサイドライト、下枠支えを白色の腕木とすることで、天端ガラスを下にしたような印象に出き上がっていますね。

そしてここの彫刻展示を見てください。
カノーバの彫刻がケース無しに接近した配置になっており、そこを縫うようにして移動する鑑賞仕方がとても特徴で、彫刻の空間配置が=その重なり具合を移動する空間感覚が、配置の妙と言えるもので、凄いなーとずーっと思ってきたのです。今わかりました。これは日本庭園の樹木の配置や、枯山水の島石の配置やを思わせるものなのだと。日本びいきで桂離宮を鑑賞していたスカルパなのだからと思いいたったのでした。
(カノーバ彫塑館は体験してませんが、その彫刻群の間を縫って見学する体験が、YouTube動画で見られます。関連hpにアドレスと付記しますので是非体験して見てください。)


ところで建築外テーマでYouTubeに植物の空間を動画で撮っているのです。
この植物の間を縫って行くという手法は、スカルパのカノーバ彫塑館のYouTube動画から受け継いでいるように思ったのでした。と言いますのは、スカルパの彫刻展示の手法なのですが、これが臨場感抜群に彫刻群を体験できると解ったのが、YouTube動画のおかげなのです。これなしには私の植物群の空間浮遊というテーマは登場しなかったかもしれませんでした。
ではスカルパは彫刻の間を鑑賞者が歩いてゆくという手法は何処からきているかというと、勿論日本の庭園の手法からきているものと思われます。日本愛好家のスカルパは桂離宮を始め、石庭など多くを鑑賞していますから。私自身は日本庭園からすぐに結び付けられませんでしたが、庭園はスチル写真ではなく、動画で散策することでその立体感と植物相互の空間感覚が良く解る表現媒体になると思っているのでした。庭はまだうまく撮れませんが、理解が不足しているのか。

枯山水は岩島が空間に配置されているが、鑑賞者は縁からしか鑑賞できない。これに対し池泉庭園は歩き廻ることができるが、池のために距離が大きすぎて視界の展開が緩すぎる。これを改めたのがカノーバの彫刻群すれすれに歩む回遊鑑賞形式だったのです。


    4.https://www.google.co.jp/maps/Museum Gipsoteca Antonio Canova




































   関連 hp

YouTube jnoo Carlo Scarpa l Museo Gypsotheca Antonio Canova, Possagno, 1955-1957
       99arch Carlo Scarpa - Museum Gipsoteca Antonio Canova, Possagno(Treviso), Italy. 1955-1957

www.google.co.jp/maps/ Museo Gipsoteca Antonio Canova

   けんちく激写資料室から

カノーヴァ彫塑館 1956-1957 (51) Museo Gipsoteca Antonio Canova
      設計:カルロ・スカルパ 1906-1978 (72) Carlo Scarpa