世田谷区民会館・区庁舎(外観のみ) 1959(54),1961,1969,
設計 前川國男 1905-1986(81)
photo by mirutake 2009.02

耐震補強で柱だけが打ち増しされているのが解る。

軒裏は本実杉板型枠、折板壁は小幅板型枠で力強く荒々しい。小幅板型枠は弘前市民会館管理棟にも使われている。
かつて渋谷のNHKの建物は外壁のタイルが張られる前、長い間小幅板型枠の荒々しさを晒していたのを思い出した。
コンクリートの手摺りは寝殿作りのような和風だ。
内部写真 新建築195907より

この角度ではじめて伸びやかに天井に繋がっている折板壁面がよくわかる。

現場ではホールが見られなかったっため、テラスが何のためにあるのか、わから無かったが、
平面図から会場の外部休憩スペースとして取られているようだ。しかも左右対称に。

前川の折板の目指した壁面パターンガが立面図のパターンだと解るだろうか。
図が小さすぎたが。

このホワイエが実は複雑な床構成として造られているのが、これらの写真で良く解った。

床を一部上げて複雑な床構成で空間を演出している。
外部にも使われている側面自然石を、上げた床側面に使っている。
これらのことが現場では管理上だと思うが、仕切りで区切られ、鉄骨の階段が付けられたり、
原型の構成が解らなくなっていた。これも寝殿造りを模しているのだろうか。
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